SSV 打ち上げと軌道投入

SSVの打ち上げ・軌道投入手順について簡単に説明します。

コクピットパネル

このチュートリアルでは、パネルの位置を番号で記述している。
以下の画像を印刷するか保存して、いつでも確認できるようにしておく。

コクピット前方
コクピット後方
L Left 左側
R Right 右側
C Center 中央
O Overhead 頭上
F Forward 船首
A Aft 船尾
W Windows
S Seats 座席

指示されている番号のパネルに移動して、スイッチを探して操作する。
Ctrl+矢印キーの同時押しで座席を移動する。

また、スペースシャトルではMFDのことをMDUと呼ぶ。

スイッチの操作

コクピット上のスイッチをマウスクリックして操作する。

倒したい側にクリックするとその向きに倒れる。
2回クリックすると2回倒れる。

一部のスイッチは引っ張ってから倒す構造になっている。
マウスドラッグして移動させる。

一部のスイッチは、上・中央・下の3つを選択できる。
例えばAPU OPERATEのスイッチの場合、中央がOFFになっている。

注意点

一部の操作には時間制限があり、遅れるとカウントダウンが中断する。

の記号は「チェック(確認)」を意味する。
指示通りの状態であれば何もしなくてよい。

以下のチュートリアルはスペースシャトルの操作を簡単に説明することを目的としている。
そのため、実際のミッションとはいくつか相違点がある。

使用するシナリオ

Launchpadを開いて、以下のシナリオをダブルクリックして開始する。

Space Shuttle Vessel\Historic missions\STS-120\STS-120 T-9minutes

打ち上げの準備

1行目の数字は打ち上げまでの残り時間を意味する。
2行目はパネルの位置。

-8:00
R1
ESS BUS SOURCE FC ON (1-3の3つ)

APUの始動準備

-6:15
R2
√BOILER N2 SUPPLY ON ×3
√BOILER POWER ON ×3
√BOILER CNTLR/HTR A ×3
√HYD CIRC PUMP GPC ×3
√APU FUEL TK VLV CLOSE ×3
√APU OPERATE OFF ×3
HYD MAIN PUMP PRESS LOW ×3
APU CNTLR PWR ON ×3
APU FUEL TK VLV OPEN ×3
√APU/HYD READY TO START インジケーターが灰色 ×3

APUの始動

1分以内に下記の手順を完了できなかった場合、カウントダウンが中断される。

-5:00
R2
APU OPERATE START/RUN ×3
√HYDRAULIC PRESS MDU画面のゲージがLの位置で緑色 ×3
√APU/HYD READY TO START 斜めの縞模様 ×3
HYD MAIN PUMP PRESS NORM ×3
√PRESS MDUのゲージが上まで伸びて緑色 ×3

時間内にAPU(補助動力装置)が起動できていれば、自動で打ち上げが開始する。
全自動で打ち上げが進行するので待つ。

打ち上げ後の手順

外部燃料タンクは自動で切り離される。

OMS等のスイッチをオフにする。

C3
OMS ENG OFF ×2
F6, F8
FLT CNTLR POWER OFF ×2
√ADI ATTITUDE INRTL ×2

APUの停止

R2
BOILER PWR OFF ×3
BOILER N2 SUPPLY OFF ×3
APU OPERATE OFF ×3 (MA)
APU FUEL TK VLV CL ×3
APU CNTLR PWR OFF ×3
√HYD MAIN PUMP PRESS NORM ×3

(MA)はマスターアラームを意味する。
つまり、この作業でアラームが鳴るのは正常な動作なので気にしなくてよい。
コクピット前方のMASTER ALARMを押すと警報音が止まる。

ETアンビリカルドアを閉鎖

ET(外部燃料タンク)が接続されていた開口部を閉鎖する。

R2
ET UMBILICAL DOOR
MODE MAN
CENTERLINE LATCH STOW
√CENTERLINE LATCH STO(6秒後)
CENTERLINE LATCH GND
LEFT,RIGHT DOOR CLOSE ×2
√LEFT,RIGHT DOOR CL ×2(24秒後)
LEFT,RIGHT LATCH LATCH ×2
√LEFT,RIGHT LATCH LAT ×2(6秒後)
LEFT,RIGHT DOOR OFF ×2
LEFT,RIGHT LATCH OFF ×2
MODE GPC

OMS-2での軌道投入

スペースシャトルのGPC(汎用コンピューター)を使用して、OMS(軌道用エンジン)を噴射する。
このミッションではOMS-1(1回目噴射)は必要ないので、OMS-2のみで軌道投入する。

前方左側(Commander=船長)の席に戻る。
コクピット中央(C2パネル)のキーパッドでGPCを操作する。

GPCにデータを入力する

Delta Vの単位はフィート毎秒。

C2
GPCのモードを変更 OPS 105 PRO
ジンバルのトリムを設定 ITEM 6 +0.4 -5.7 +5.7 EXEC
噴射開始時刻(日時分秒)を入力 ITEM 10 +00 +00 +39 +07 EXEC
Delta Vを入力 ITEM 19 +230 EXEC
入力したデータの読み込み ITEM 22 EXEC
タイマーの開始 ITEM 23 EXEC

噴射のカウントダウンはGPC画面の右上に表示される。

姿勢制御を開始する

F6, F8
FLT CNTLR POWER ON ×2
C3
ORBITAL DAP AUTO/PRI/DISC RATE
C2
GPC ITEM 27 EXEC

OMSに点火する

-2:00
C3
OMS ENG ARM PRESS
-0:15
C2
GPC EXEC

参考文献