Part12 月基地への軌道修正 1回目
軌道修正を実行して、月面基地の上空を通る軌道にします。
地球の重力圏を出る
Orbit MFDを開く。
Orbit MFDの中央、一番下の行に注目する。
Gは「天体が及ぼす引力の割合」を表す。
数字の変化を確認しながら、地球を離れる。
10000倍速までのタイムワープを使う。
機体が回転を始めたら、テンキー5を押す。
Gが赤くなったらタイムワープを解除する。
Orbit MFDの基準を太陽に切り替えてみると、Gが緑で表示されている。
影響が一番大きい天体は、緑で表示される。
それ以外の天体は、赤で表示される。
つまり、現時点では地球よりも太陽の影響が大きい。
Orbit HUDと、ProGradeなどの基準が、太陽を中心に変更される。
この場所、すなわち地球の重力圏のすぐ外側で軌道修正を行う。
着陸予定地点を設定する
Map MFDを開く。
REFをクリック。
Earth→Moonを選択。
TGTをクリック。
Spaceports→Brighton Beachを選択。
TransXはMap MFDと連動している。
View:Encounterに情報が追加される。
Offplane Distが表示されるようになる。
これは、宇宙船の軌道から基地までの距離を表す。
月に衝突する軌道では、Min AltとOffplane Distは表示されない。
セーブして再開する
Map MFDを閉じてセーブすると、着陸地点の情報が保存されない。
そのようなセーブから再開するときは、上の手順で着陸地点を再設定する。
軌道修正の目的
軌道修正マニューバの目的はふたつ。
- Min Altを20kにする。
- Offplane Distを0にする。
数km程度の誤差は無視してよい。
マニューバを作成する
TransXを開く。
Stage 2のView:Encounterにする。
反対側もTransXを開く。
Stage 1のView:Manoeuvreにする。
FWD | Stageの変更 |
VW | Viewの切り替え |
マニューバの時刻を設定する
View:Manoeuvreに移動する。
Manoeuvre modeを選択。
++をクリックして、Onにする。
VARを4回クリック。
Man. dateを選択する。
ENTをクリック。
表示されている数字に0.02を足す。
入力したらEnterを押す。
例えば現在時刻が55282.64なら、55282.66にする。
MJDにおける0.02は、普通の時計では約30分に相当する。
マニューバを比較する
違うマニューバでも同じ結果になることがある。
必要なDelta Vが小さいものを選ぶ。
-VRをクリック。
Prograde vel.を選択する。
ADJを何回かクリック。
感度をFineにする。
Prograde vel.を操作する。
++or--をクリック。
View:Encounterで結果を確認する。
Min Altを20kにする。
ある程度近づけたら、ADJを2回クリック。
感度をUltraにして細かく操作する。
この例では、0.764で予定の高度になった。
ADJを3回クリック。Resetを選択する。
++をクリックして0に戻す。
VARを2回クリック。
Outward vel.を選択する。
++or--をクリック。
Min Altを20kにする。
この例では、6.57で予定の高度になった。
Progradeが0.764、Outwardは6.57。
Progradeのほうが効率がいいとわかる。
Outward vel.をResetして0にする。
-VRを2回クリック。
Prograde vel.に戻す。
もう一度、Min Altを20kにする。
マニューバを組み合わせる
VARを3回クリック。
Ch. plane vel.を選択する。
++or--をクリック。
Offplane Distを0に近づける。
この操作をすると、Min Altも変化する。
Min Altが300kになったら止める。
月に衝突する軌道になったときも止める。
-VRを3回クリック。
Prograde vel.を選択する。
++or--をクリック。
Min Altを20kにする。
この操作をすると、Offplane Distも変化する。
もう一度Ch. plane vel.を操作する。
Offplane Distを0に近づける。
Ch. planeとProgradeを交互に操作する。
目標の数字に近づくまで繰り返す。
目標の数km以内の数字になったら、マニューバの作成を終了する。
マニューバを実行する
VWをクリック。
View:Targetに切り替える。
Begin Burnが300になるまでタイムワープ。
View:Manoeuvreに切り替える。
VARを何度かクリック。
++Updatesを選択する。
++をクリック。
TransXがデータを更新して再計算する。
必要があれば、マニューバを修正する。
エンジンを噴射する
View:Targetに切り替える。
-VRを何度かクリック。
Auto-Centerを選択する。
++をクリック。
Auto-CenterをOnにする。
Begin Burnが0になったらエンジン噴射。
Delta Vが小さいので全開にはしない。
Ctrlを押しながら、+を何度か押す。
少しずつ出力を上げていく。
Delta Vが5になったら、エンジンを切る。
手動で微調整する
++をクリック。
Auto-CenterをOffにする。
View:Manoeuvreに切り替える。
Manoeuvre modeをOffにする。
View:Encounterを開いておく。
RCS LINにする。
テンキー6を押し続ける。
Min Altを20kにする。
次回また軌道修正する。
数km程度の誤差は無視してよい。
関連項目
他の方法
TransXを使わずに軌道修正する方法について解説している。
IMFD
IMFDを使えば、このような軌道修正を自動で実行することができる。
IMFD Part6 BaseApproachとOrbit Insertで基地上空へ