Part16 月から地球へ - Planを作成する

月から地球に降下するため、Plan(軌道の計画)を作成します。

  1. Planの作成を開始する
  2. 月の重力圏を出る
  3. Eject Plan
  4. Escape Plan

今回の目的

月面上の宇宙船は、月と一緒に、地球を中心とした楕円軌道に乗っている。
したがって、地球の重力に引かれて「月軌道から地球に落ちる」必要がある。
地球に対して減速する(月の進行方向の逆に加速する)ことで、月から地球に降下できる。


緑の矢印の方向に加速すると、減速して黄色の楕円軌道に乗る。

打ち上げ前に、地球降下軌道を計画しておく。
次に、この地球降下軌道に接続できるような月周回軌道を考える。
設定した月周回軌道にもとづいて、打ち上げ方位が決定される。

「あらかじめ軌道を計画する」ことを、このチュートリアルではPlanの作成と呼ぶ。

Planの作成を開始する

左右のMFDでTransXを開く。

月面から地球までのPlanを作成する。

打ち上げ・パーキング軌道はEscape Plan
地球降下軌道はEject Planで設定する。

月の重力圏を出る

MFDでView:Setupを表示する。

Select Target++をクリック。
Escapeを選択する。

月の重力圏を脱出するため、Escapeをターゲットに設定する。

Eject Plan

MFDでFWDをクリック。
Stage 2にする。

VWを何度かクリック。
View:Eject Planに切り替える。

Eject Planで、「地球に落ちる」軌道を計画する。

地球降下軌道

Prograde vel.を選択しておく。
見つからない場合は、VARをクリック。

--を何回かクリックする。
黄色の点線を細長い楕円軌道にする。

VWをクリック。
View:Setupに切り替える。

VARを何度かクリック。
Scale to Viewを選択する。

++をクリック。
Targetにする。

地球周辺が拡大表示される。

View:Eject Planに戻す。
またPrograde vel.を操作する。

白い円が地表、青い円が大気を表している。
大気圏に入らない程度に、軌道を地球に近づける。

Escape Plan

降下軌道に接続できる月周回軌道を考える。
この軌道のことをパーキング軌道と呼ぶ。

MFDのStage 1に戻る。
View:Setupを表示しておく。

VARを何度かクリック。
Scale to viewTargetにする。

-VRをクリック。
Graph projectionPlanにする。

VWをクリック。
View:Escape Planにする。

パーキング軌道の高度

Pe Distanceを選択しておく。

パーキング軌道の高度を入力する。
Maj. Rad(月の半径)を基準にする。

ENTをクリック。
1758000と入力する。

数字を入力したらEnterを押す。

Pe Distance Peの天体中心からの距離
Maj. Rad 中心天体の半径

月の半径は、約1.738Mm(メガメートル) = 1,738km = 1738000mである。
これに20km(20000m)を足すと、1.758Mm = 1758000mになる。

打ち上げ方位を決定する

VARをクリック。
Ej Orientationを選択する。

++を長押しクリックする。
白い直線と緑の線が重なるようにする。

これで打ち上げ方位が決定される。
Headingの方位に向かって打ち上げる。

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