NASA Trajectory Browserを利用する
Trajectory Browserを利用して、惑星間ミッションの計画を立てることができます。
特徴
NASA Ames Research Center Trajectory Browser
NASAのエイムズ研究センターが公開している軌道検索ツールです。
目的地と条件を設定して、該当する軌道を検索できます。
新しく軌道計算を行うわけではなく、すでに登録されている軌道の中から検索します。
TransXやIMFDで惑星間ミッションに出発するとき、出発・到着日時を参考にすることができます。
目標を設定する
NEOs with constraintsのチェックを外す。※
※チェックが入っていると、条件に合うNEO(地球近傍天体)がすべて検索される
Custom listにチェックを入れる。
行きたい惑星・小惑星・彗星の名前を入力する。
条件を設定する
Mission type
one-way | 片道 |
---|---|
round-trip | 往復 |
flyby | フライバイ(近くを通るだけ) |
rendezvous | ランデブー(周回軌道に入る・着陸する) |
Launch year
打ち上げる時期を決める。
2010年の元旦から2040年の元旦までしか設定できない。
Max duration
ミッションの開始から終了までの年数。
Max ΔV
ミッションの開始から終了までに必要なDelta Vの合計。
Minimize
ΔVに設定すると、合計Delta Vが最小になるものを表示する。
Durationにすると、ミッション開始から終了までの時間を最短にする。
Show
optima | 合計Delta V or 必要時間が最小になるものだけ表示 |
---|---|
1-yr local optima | 1年の間隔で最適な軌道を表示 |
all trajectories | 条件に合う軌道をすべて表示 |
軌道を表示する
入力が終わったら、Searchボタンをクリック。
条件に合う軌道が表示される。
各項目名をクリックするとソートされる。
Viewボタンをクリックすると、その軌道についての詳しい情報が表示される。
View画面左下の三角のボタンをクリックすると、天体と宇宙船の移動する様子をアニメーションで再生する。
注意点
地球以外の惑星を出発点に設定することはできない。
月などの衛星は目的地に設定できない。
スイングバイを含む軌道を指定することはできない。
条件に合う軌道のなかに、たまたまスイングバイが含まれる場合には表示される。
表示される軌道は、データベースに登録されているものに限られる。
場合によっては検索結果より効率のよい軌道が存在することもある。