TransXとIMFD

TransXIMFDはOrbiterで軌道計算・マニューバの作成ができるMODです。

ダウンロード・インストール

TransXの解説一覧

TransXの基本操作

スイングバイの基本

ボイジャー2号のグランドツアーを例に、スイングバイの基本的な操作を説明します。

  1. プランの作成 (1)
  2. プランの作成 (2)
  3. マニューバの実行と軌道修正

Off-plane transfer

軌道面を変更せずに(Align MFDを使わずに)地球から月まで飛行するテクニックについて説明します。

その他

IMFDの操作

地球から火星へ

地球から火星へのフライトを例に、IMFDの基本操作を解説します。

  1. Target Interceptとフライトプランの作成
  2. Surface Launchを使った打ち上げ
  3. Orbit Ejectを使って地球を離れる
  4. Target Interceptによる軌道修正
  5. Map Programの基本操作
  6. BaseApproachとOrbit Insertで基地上空へ
  7. 効率のよい軌道を探す

月を出発点にする

月などの衛星を出発点にしたフライトについて解説します。

  1. 月を出発点にしたフライトを作る
  2. 月を出発点にしたフライトを実行する

Offset機能

Offset機能を使った自由帰還軌道について解説します。
AMSO(アポロ計画のMOD)で必要になるテクニックです。

TransXとIMFDの違い

長所と短所

どちらも同じような作業に使えるツールですが、それぞれ長所と短所があります。

TransXの長所

TransXの短所

IMFDの長所

IMFDの短所

TransXとIMFDはお互いを補完する存在です。
状況に応じて両方を使い分けるのがベストですが、TransXの操作を先に覚えることをおすすめします。

TransXはIMFDとくらべて機能が限定されており、ひとつひとつの手順を自分で操作する必要があります。
そのため、「宇宙船の飛び方」についての基本的な考え方を理解しやすいからです。

IMFDはある程度自動でマニューバを作成しますが、実行不可能なこともあります。
宇宙船の軌道についての基本的な理解があれば、IMFDが作成したマニューバが適切かどうか判断できるようになるでしょう。

Auto-minとTarget Intercept

TransXのAuto-minとIMFDのTarget Interceptは、どちらも自動で軌道を作成してくれる機能です。
ただし計算方法と考え方が異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。

TransXのAuto-minは、指定した出発時刻において、必要なデルタVが最小になるような軌道を計算します。
到着時刻の指定はできませんが、手っ取り早く効率のよい軌道を探してくれます。

IMFDのTarget Interceptは、出発時刻と到着時刻を指定すると、その条件に合う軌道を自動で作成してくれます。
このような計算のことをランベルト問題と呼びます。

両者を使い分けたり、組み合わせたりすることで、最適な軌道をすばやく計算することができます。

軌道予測の正確さ

TransXの軌道予測は比較的単純なモデルに基づいています。
別の言い方をすると、TransXの軌道予測は(ある程度)必ず外れます。
Non spherical gravityにも対応していません。

IMFDのMap programは、かなり正確に軌道を予測することができます。※
また、Non spherical gravityに対応しています。

※Map programの軌道予測にも多少の誤差はあります

ただし、Target Interceptは別の計算方法を用いているため、必ず誤差が出ます。
正確な軌道を知るためには、Map programと併用する必要があります。

数字の表し方

桁の大きい数字を表現するとき、TransXとIMFDでは使える方法が異なります。

TransXと指数表記

TransXでは、指数表記を用いて桁の大きい数字を入力できます。
接頭辞をつけて入力することはできません。

ここで扱う指数表記とは、ある数字を10のn乗との掛け算で表すことです。
1000=10の3乗=1e3というように変換します。

例えば6571000という数字を指数表記に直すと、6571e3と書くことができます。
これは、6571×1000であることを意味しています。
6.571e6(6.571×1000000)と書くこともできます。

小数点以下の数字を表すときは、1e-3(0.001=1000分の1)というように書きます。

IMFDと接頭辞

IMFDでは、指数表記と接頭辞の両方で入力することができます。
接頭辞とは、k(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)などの記号です。
身近な例を挙げると、1000mを1kmで表したりするようなことです。

例えば200000という数字なら、接頭辞をつけて200kと書くことができます。
200k=200e3=0.2M=200000ということになります。
本来であれば、単位としてm(メートル)をくっつけてkmと表記すべきですが、省略して接頭辞だけを入力します。