Launch MFDのインストールと操作

Launch MFDは、打ち上げ方位を計算するためのMODです。
また、オートパイロットでの自動打ち上げにも対応しています。

ダウンロード

Orbiter2010対応版
Launch MFD for Orbiter 2010

Orbiter2016対応版
Launch MFD for Orbiter 2016

以下の3つのファイル(HUDDrawer, MMExt, VC++ 2005)もダウンロードしてください。
すでにインストール済みの場合は不要です。

HUDDrawer

Orbiter2010対応版
HUDDrawer SDK for Orbiter 2010

Orbiter2016対応版
HUDDrawer SDK for Orbiter 2016

ModuleMessagingExt

Orbiter2010対応版
ModuleMessagingExt for Orbiter 2010

Orbiter2016対応版
ModuleMessagingExt for Orbiter 2016

VC++ 2005

VC++ 2005のランタイムをPCに導入していない場合は、以下のリンクからダウンロードする。

Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ MFC のセキュリティ更新プログラム

インストール手順はリンク先のページ下部を参照すること。

インストール

上記のファイルをそれぞれ解凍して、中身をOrbiterフォルダに上書き。

ランチャーのModulesタブを開いて、LaunchMFDHUDDrawerにチェックを入れる。

打ち上げ方位を計算する

LaunchMFDを起動して、TGTをクリック。
ターゲットの名前を入力して、キーボードのEnterを押す。
Req. Heading(打ち上げに必要な方位)が表示される。

白くなっているほうが現在必要な数字。(上の画像の場合は約137°
打ち上げ時刻が近づいてくると変化してしまうので、暗記するかメモを取っておくこと。

Time to Intersectionが残り300秒くらいになったら手動で離陸する。
さきほどの数字の方向に機首を向ける。

旋回が終わったら、通常の手順で軌道投入する。
Orbiterチュートリアル - Part1 打ち上げから軌道投入まで

注意点

発射地点の緯度と、ターゲットの軌道傾斜角によっては、Launch MFDが使えないことがある。

参照:球面三角と打ち上げ方位

KSC(北緯28.6°)からの打ち上げでは、月(軌道傾斜角18.28°~28.58°)に直接軌道面を合わせることはできない。
いったん真東(方位090)に飛んで、軌道上でAlign Planes MFDを使うか、Off-plane transferを実行する必要がある。

赤道直下であれば、ほとんどの場合Launch MFDを使うことができる。

ターゲットの設定

TGTをクリックして、目標・目標軌道要素の入力ウィンドウを開く。
入力が終わったらEnterを押す。

種類 入力方法 入力例
ターゲットの名前 ターゲットの名前をそのまま入力する。 ISS
TransXのPlanを利用する TransX、もしくはTXと入力する。 TransX or TX
軌道傾斜角 軌道傾斜角(Inc)のみを入力する。
基準となる平面は赤道面(EQU)になる。
51.59
軌道面 (EQU) IncLANを半角スペースをあいだに入れて入力し、最後にqを付ける。 51.59 166.49 q
軌道面 (ECL) IncLANを半角スペースをあいだに入れて入力し、最後にcを付ける。 74.31 169.03 c
真東への打ち上げ(方位090) 初期設定 何も入力しない

自動打ち上げ

TGTをクリックして目標を設定。

ALTをクリックして、目標軌道の高度を入力する。

Time to Intersectionまで残り300秒になったら手動で離陸。

離陸してからAPをクリックすると、オートパイロットが指定された高度に軌道投入してくれる。

スクラムジェットエンジン

PTCをクリックすると、オートパイロットが方位角だけを制御するようになる。

スクラムジェットエンジンを使う機体の打ち上げでは、細かく高度を調整する必要がある。
このような場合、PTCボタンをクリックしてピッチ(迎え角)の制御を無効にしておくとよい。
XR2 Ravenstarのダウンロード+インストール

軌道高度を設定する

ALTをクリックして、目標軌道高度の入力ウィンドウを開く。
入力が終わったらEnterを押す。

種類 入力方法 入力例
目標軌道高度
(円軌道)
目標とする円軌道の高度だけを入力する。 200
近点高度と遠点高度 PeAApAを半角スペースをあいだに入れて入力する。
順序が逆でも同じ軌道になる。
200 300
TransXのPlanを利用する TransX、もしくはTXと入力する。
自動で設定する aと入力してEnterを押す。
大気のある惑星なら大気圏の上方20km。
大気のない惑星なら地表から50kmに自動で設定される。
a
ターゲットの平均高度 tと入力してEnterを押す。
ターゲットの軌道のPeAApAを足して2で割った高度に自動で設定される。
t