IMFD Part2 Surface Launchを使った打ち上げ

打ち上げ日に移動する

タイムワープかシナリオエディタを使って、TEjの半日前(0.5日前)に移動する。

複数のIMFDでデータを共有する

左のMFDでIMFD(Target Intercept)を開いたまま、右のMFDでもIMFDを開く。

Program MenuPG(OpMode UnShared)をクリック。
0と入力してEnterキーを押す。

Program Menuの右上にはIDが表示されている。
この番号を入力することで、複数のMFDで同じデータを共有することができる。※
この例では、左のMFDがID-0、右がID-1となっている。

※TransXでは最初からすべてのMFDで同じデータが共有されているので、このような操作は必要ない

Surface Launch

右のIMFDのProgram Menuから、左下のSurface Launchを選択する。

パーキング軌道を設定する

PrvorNxtAlt(パーキング軌道の高度)を選択してSetをクリック。
200kと入力してEnterキーを押す。

打ち上げ方位とタイミング

ここで見るべき数字は以下の通り。※

BLLHedの関係については下記を参照

今すぐ打ち上げたい場合は、一番上のHed(Heading)の方角に向かって飛ぶ。

効率よく打ち上げたい場合は、Timeがゼロに近づくのを待ってから、そのすぐ上のHedの方角に向かって飛ぶ。
時間が経つにつれて、上のHedの数字は下のHedの数字に近づいていく。

今回の例では、Time300秒以下になってから、方位090(真東)に向かって打ち上げる。

打ち上げ

機体が090(真東)を向いたら、左右に針路を調整しつつ高度を上げる。
EIn(Ejection Inclination=軌道傾斜角のずれ)がゼロになるようにする。
軌道傾斜角のずれが大きすぎるときは、下にBad Planeの警告が出るようになっている。

PRJをクリックして、軌道の表示をSelf(自機を基準)にする。

ApA200kmを超えたら、いったんエンジンを止める。
Apまで待ってから、通常の手順で円軌道に投入する。

BLL (Best Latitude of Launch)

地球は自転しているため、地上の物体はすべて西から東に移動している。
緯度が低くなるにつれてこの速度は上がり、赤道直下でもっとも高速になる。
宇宙船を真東に向かって打ち上げると、この速度を利用することができる。

しかし惑星間飛行においては、低緯度地域から真東へ向かって打ち上げると、遷移軌道と軌道面を合わせられないことがある。

したがって、

この2つの条件を満たす緯度が、最適な打ち上げ緯度(Best Latitude of Launch)になる。

今回のミッションでは、BLLは20.519度。
赤道直下からだと、一番いいタイミングでも方位110.51に向かって打ち上げねばならず※、真東(方位090)からは大きくずれている。

※赤道直下が出発点の場合。BLLは同じだが、Hedが110.51になっている

このような場合、赤道直下よりも、KSC(北緯28度)や種子島(北緯31度)のほうが打ち上げの効率がよいということになる。