Scenario Editor TLEのインストールと操作

Scenario Editor TLEは、TLE形式の軌道データをOrbiterにインポートできるMODです。

シナリオエディタの記事一覧

TLEとは何か

TLEとは、地球上空を周回する物体の軌道を表現する形式の1つです。
ほとんどの人工衛星・宇宙船について、TLE形式による軌道データが公開されています。

このTLEをOrbiterに読み込ませることで、現実の人工衛星などの軌道も簡単に再現できます。

ダウンロード

以下のリンクをクリック。

Scenario Editor TLE

ページ右上のGo to downloadボタンをクリック。

インストール

ScnEditorTLE.zipを解凍する。
ScnEditorTLE.dllをコピーする。

Orbiterがインストールされているフォルダに移動する。

Modules\Pluginフォルダを開く。
ScnEditorTLE.dllを貼り付ける。

LaunchpadModulesタブを開く。

ScnEditorTLEにチェックを入れる。

Orbiter2016

Orbiter2016でも、このMODを使ってTLEの読み込みができる。

ただし、Orbiter2016では着陸関連の仕様が変更されており、このMODも影響を受ける。
宇宙船を地表に配置するときは、通常のシナリオエディタを使用すること。

ISSの軌道をインポートする

ISSの軌道を例に、TLEのインポート手順について説明する。

ISSは定期的に軌道を変更しているため、Orbiter上のISSとは異なる軌道を周回している。
以下の手順によって、ISSの軌道を現実のそれに近づけることができる。

この記事では、 CelesTrakで公開されているTLEを利用する。

TLEを取得する

以下のページにある、Space Stationsのリンクをクリック。

CelesTrak: Current NORAD Two-Line Element Sets

メモ帳などのテキストエディタを開いて、ISS (ZARYA) 以下の3行をコピーする。

適当な名前をつけて、.txt形式で保存する。

TLEの読み込み

Space StationsフォルダのISSシナリオでゲームを開始する。

Ctrlキーを押しながらF4キーを押す。
Scenario Editor TLEを選択してOKをクリック。

ウィンドウ右下のDateをクリック。
日時変更画面を開く。

Nowをクリック。
現在時刻に移動する。

Doneをクリックして戻る。

一覧からISSをクリックして選択。
ウィンドウ右下のEditをクリック。

State vectorsをクリック。

Frameref. equator (fixed)にする。
Coordinatescartesianになっているか確認する。

Load TLEをクリック。
保存しておいた.txtファイルを選択して、開くをクリック。

TLEが読み込まれたらOKをクリック。

Applyをクリック。
ISSが現実のそれとほぼ同じ位置に移動する。

以下のページにて、現実のISSの現在位置を確認できる。
Where is the International Space Station? - ESA

時刻の設定

Nowボタンで現在時刻を取得すると、1分程度のずれが生じる。
これはOrbiterの仕様なので、気になる場合は手動で修正する。

過去のミッションを再現する場合は、TLEの読み込み前に時間移動しておく。

シナリオエディタ 基本操作と日時の変更

資料

TLEにおける数字の意味については、以下のページを参照。
きどうようそのひみつ (Author: KASHIWAI, Isana)

月日/日数の早見表
DOY Calendar - NOAA Earth System Research Laboratory