Part10 地球軌道から月へ

TransXで月遷移軌道のマニューバを作成します。

  1. マニューバを作る
  2. マニューバを実行する

注意

  1. TransXを最新版に更新しておく。
  2. 両方ともTransXを開く。
    (TransX2は使わない)
  3. 左・右のMFDを使い分けている。※
    どちらを操作するのか確認する。

※左右どちらでも同じように操作できるが、説明のために区別している。

マニューバを作る

左右両方のMFDで、SELをクリック。
TransXを2つ開く。

ターゲットを指定する

View:SetupSelect Targetを開いておく。
TransXを起動すると、最初はこの画面になる。

MFDで++をクリック。
Moonを選択する。

MFDでFWDをクリック。
Stage2にする。

VWをクリック。
View:Encounterにする。

View:Encounterでは、月を基準に軌道を表示する。

マニューバ作成を開始する

MFDでVWをクリック。
View:Manoeuvreにする。

++をクリック。
Manoeuvre modeOnにする。

ホーマン軌道を作る

VAR3回クリック。
Prograde vel.を選択する。

++を長押しクリックする。
黄色い点線が伸びる。

下の--をクリックすると短くなる。

ADJ2回クリック。
感度をFineにする。

++をクリックしたときの変化が小さくなる。
-AJだと感度が大きくなる。

黄色い楕円が宇宙船、青い円が月の軌道。
宇宙船の軌道が月軌道に届くようにする。

Hohmann dv:の行には、ホーマン軌道で必要なDelta Vの目安が表示されている。

Prograde vel. Prograde方向の速度増分
Delta V, dv 速度増分の合計

マニューバの日時を決定する

MJDでマニューバ開始の日時を指定する。

VARをクリック。
Man. dateを選択する。

ADJを4回クリック。
感度をUltraにする。

++を何度かクリック。
ふたつの黄色い点線(直線)を重ねる。

行き過ぎたら--をクリックして戻る。

Cl. App.は、最接近時の月からの距離を表す。
Mはメガメートル、kはキロメートルになる。

MFDのView:Encounterを確認する。

MFDでMan. dateを操作する。
MFDに表示される軌道を月に近づける。

ADJを2回クリック。
感度をMicroにする。

Man. dateを細かく修正する。

Min Altは、地表からの高度を表す。
20k程度を目安にする。

Man. date マニューバ実行の日時
Cl. App. 最接近時の天体中心からの距離
Min Alt 最接近時の地表からの高度

月に衝突する軌道にすると、Min Altは表示されなくなる。
--を何度かクリックして、衝突しない軌道にする。

この軌道だと、月に衝突する

マニューバを修正する

Min Altが小さくならないときは、Prograde vel.をもう一度調整する。
-VRをクリックして切り替える。

注意点

Man. dateを操作するとき、過去の日時を指定しないよう注意する。

以下の手順で、Man. dateをリセットできる。

ADJを何度かクリックして、Resetを選択。
++をクリックすると、現在時刻に戻る。

マニューバを実行する

MFDでVWをクリック。
View:Targetに切り替える。

左下のBegin Burnが、エンジン噴射までの残り時間を表す。

Begin Burn300になるまで早送りする。

++ Updatesを実行する

VWを2回クリック。
View:Manoeuvreに戻す。

VARを何度かクリック。
++ Updatesを選択する。

++をクリック。
TransXが情報を更新して再計算する。

時間経過で誤差が生じることがあるので、マニューバの実行直前に再計算する。
必要があれば、Prograde vel.を再調整する。

Auto-Centerを実行する

VWをクリック。
View:Targetに戻る。

-VRを何度かクリック。
Auto-Centerを選択する。

++をクリック。
Auto-CenterOnにする。

オートパイロットが宇宙船の姿勢を変更する。
緑の×が十字線の中央に来ていればよい。

メインエンジンを噴射する

Begin Burn0になるのを待つ。
メインエンジンを噴射する。

エンジン全開で固定する。
+を押しながらCtrlを押す。

Delta Vが少なくなるまで噴射を続ける。
10倍速までのタイムワープを使ってもよい。

Delta V5になったらエンジンを切る。
テンキー*を押す。

Auto-CenterとManoeuvre modeの解除

++をクリック。
Auto-CenterOffにする。

VWを2回クリック。
View:Manoeuvreに切り替える。

VARを何度かクリック。
Manoeuvre modeを選択。

++をクリック。
Manoeuvre modeOffにする。

マニューバを手動で完了させる

RCS LINにする。
テンキー6を押す。

View:Encounterで結果を確認する。
Min Alt20kにする。

この時点でのTransXの予測は正確ではない。
数km程度の誤差は気にしなくてよい。

TransXについて

TransXの機能と基本的な考え方について、以下の記事で詳しく解説している。

TransXの基本

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